しろくまの大事なおばあちゃん
とうとう天国にいっちゃった・・・
95歳を過ぎて、体が自由に動けなくなっても
毎日が気力に満ちていた
このおばあちゃんは
ずっと死なないおばあちゃんだと本当に思っていた
でも
最期の時はやってきた
救急車で運ばれた日、会社の上司が「仕事はいいから最期を看取ってあげな」といってくれた
それがどんな意味か実感が沸かなかったけど、背中を押され会社を後にした
天国からお迎えが来る日
しろくまは
朝から危篤のおばあちゃんに付き添っていた
時々遠くなる呼吸の間隔に緊張しながら
しろくまはずっとおばあちゃんの手を握っていた
死なないおばあちゃんだと思っていたから
あたし、何やってんだろう・・・と思いながらずっと握っていた
時間経過とともに容態がどんどん悪くなっていった
顔も変わっていった
苦しそうでかわいそうだった
夜10時過ぎ・・・おばあちゃんの呼吸が 『ふっ』 と とまった
しろくまは胸がどっくんどっくんしてきた
嘘だ!と思いながら、しろくまはおばあちゃんの頭をなぜて
《こわくないよ、こわくないよ》
と必死にさすった
息もしない、意識のないおばあちゃんの目から涙がじわ〜と流れた
しろくまとのお別れの涙だと分かった
おばあちゃんの顔はどんどん白くなっていき
心電図モニターの数値がどんどん下がっていって・・
だれかの「あ〜」という声と同時に
モニターの波形がまっすぐ ツ――――ッ ってなっちゃった
おばあちゃん・・・いっちゃった
しろくまの手の中でいっちゃった
ありがとね・・・・・・・・
しろくまが生まれてから40年
ずっとずっとしろくまの厳しい師匠のような存在だったおばあちゃん
誰よりも一人娘のしろくまを可愛がってくれたおばあちゃん
しろくま家の大きな柱のような存在だったおばあちゃん
長生きしてくれてありがとうね
これからは
しろくまたちをお空から見守っていてね
優しいしろくまさんに最後まで手を握っていてもらえたおばあちゃんはきっと、
安心して旅立てたことだと思います。
ジョーさんへ
お久しぶりです。元気でしたか?お立ち寄りありがとうございます。嬉しかったです。
おばあちゃんもしろくまがずっこけないように、よつあしがからまいように、お空の上から見守ってくれていると思います。力一杯頑張らなきゃね!
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